さちブログ

パニック障害、アスペルガー、場面緘黙を抱えながら、自己肯定感を持てるようになるまで綴るわたしの日記。

昨日の不思議な出来事。① 『亮』

昨日は、変わった体験をした。

 

夜中ずっと起きたまま、朝を迎えようとした、午前4時頃、一昨日から続く『生理前ウツ』に悩まされて、ノンアルコール飲料で「安定剤」を流し込んだ。

夜が明けた1時間後、ほろ酔いもせず、不安定さも消えなかったわたしの体は、度々来る『フラッシュバック』に悩まされていた。

それをネタに、ブログを書いてみても、心は晴れず、アニメを観ても、音楽を聴いてもダメで、追い詰められた状況で、一日3錠が厳守の安定剤を、もう一度も飲むどうか、考えていた時の事だった。

 

“フッ” と、わたしが消えた。

 

今思い返しても、どこに行っていたのか、分からない。

ただ、この体の中の何処かという事だけは分かる。

何故ならば、わたしはその時の記憶を持ち合わせているからだ。

 

共通の体。共通の記憶。殆ど似た性格と生活様式

 

でも “彼” は、わたしではなかった。

 

“彼” は、「自分の精神が男性」であると分かっていた。

「一般的な、心も体も普通の男性」とは違うだろうけど、何故か「自分は男性である」と認識していた。

 

自分を「俺」と呼び、いつものわたしより、少し粗野な動きをする “彼” は、

わたしと明らかに違う所は、『過去のトラウマにも、他人の評価にも、まるで囚われていない』所だった。

 

さっきまで苦しめていた わたしの思考は、彼の前では、全く無意味で、

彼が現れた瞬間から、意識に接触しようとした瞬間に、いとも簡単に、蒸発するように、次々と消滅していった。

 

彼は、さっさと朝ごはんの支度を始め、わたしの観かけていたアニメを観ながら、何事もなかったかのように、完食した。

 

途中で、何故かインターネットが繋がらなくなり、アニメが再生されなくなると、色々やった後、諦めて、何の悪びれもなく、布団に横になった。

 

どうやら彼には、「同年代の人が、家事や働きに行く準備をしている時に、『病気だから、治療の為に寝る』という行為」は、「当然の権利」で、「罪悪感」などというものは、一切感じないらしい。

 

彼は、しばらく寝れないので、考え事をしていた。

「いつまで いられるのだろうか?」とか、「前に出たのは、いつだろう?」とか、「『さち』は、どこに行ったのだ?」とか、「そういえば、古い記憶は、小学生の頃にある」とか、「『さち』と同じ緘黙で、自分が入れ替わった存在だと、誰にもアピールする事もできず、また、気付かれる事もなかった」とか、「母や弟の前では、自分という存在がいる事を話しても、信じてくれない、質の悪い遊びだと捉えかねないから、『さち』のフリをしていたな」とか、過去を探っていた。

それから、「いつも現れては、数時間で、何の前触れもなく消える」事を思い出し、このブログが、<一日一更新>しているからと、「もし、夜までに戻らなかったら、自分が書いた方がいいのだろうか?」と心配してくれていた。

 

そして、「そろそろ自分にも『名前』が必要だ」とし、「男なので、男の名前がいい」という前提で、あれこれ考えた結果、

 

「『亮(りょう)』がいい。好きな漢字の一つ。美しいと思う漢字の一つ。

中国語で、月の事を『月亮(ユエリャン)』と言う。やはり美しい字だ。

俺の名前は、これから『亮』だ。」

 

この『亮』という漢字が「美しい」と気に入っているのも、わたしと同じだ。

ちなみに「中国語」は、20歳の時、英語以外の言語を学んでみたくなって、昔から、「ドラゴンボール」や「らんま1/2」などの「中国っぽい物が好き」という理由だけで、やっていた。(当時、製造の為の中国進出は少なく、中国語を学ぶ自体、珍しかった)

 

そして満足した『亮』は、眠くなって、そのまま深い眠りに落ちた。